古地図にみる世田谷区・下北沢(江戸時代の絵図)その6・安政江戸絵図

武蔵国全図
武蔵国全図

 安政(1856年)頃の「武蔵国全図」から荏原郡・世田谷の周辺を抜粋

 元画像には欄外に社寺朱印高、名所の和歌、国名のいわれなどが書かれており、橋本玉蘭(五雲亭貞秀)という鳥瞰図を得意とした浮世絵師が山を描いたとされています。武蔵国全図の広範囲が詳細に記載されています。

 荏原郡・世田谷の周辺には、下北沢のほか、上北沢、代田、若林、赤堤、池尻、三宿、太子堂、馬引沢の地名を読み取ることができます。

安政江戸近郊図
安政江戸近郊図

 安政(1857年)頃の「安政江戸近郊図」から下北沢・代田のエリアを拡大

 江戸城を中心にした絵図で近郊図とされていますが、御城中心のエリアがより詳細に描画され、近郊にしたがってアバウトな感じになっていきます。

 ほかの絵図と比較するとザックリとした印象です。甲州街道のような幹線は描画されていますが、他の道は中途半端な印象です。地名としては、下北沢のほか、上豊沢、上北沢、赤堤、代田などが読み取られ、八幡などのランドマークも記されています。
 
 なお、出典の地図は埼玉県立図書館および国際日本文化研究センタ−所蔵である。


参考URL

日文研所蔵地図 地域別索引・東京都

 近世の都市地図を中心に、日文研(国際日本文化研究センター)が所蔵している地図データベースで検索と閲覧が可能です。

武蔵国全図(菊池武辰)

 埼玉県立図書館デジタルライブラリーにて絵図が閲覧できます。

安政江戸近郊図

 国際日本文化研究センター所蔵地図データベースより絵図が閲覧できます。